本日はのりのオモテとウラについて
気にしない人99.99%!みたいなネタですが、よくみるとのりの裏側はデコボコしていて、表側はすべすべつるつるしています
このデコボコ具合は、刻みのりのボリューム感だったり、味付のりの味の乗り方(たれが良くつきやすい、つきにくい)などに関係しています
のりは、板に抄く(すく)工程で、「すのこ」と言われる水切り板にのりを広げます
この板は、ちょうど夏の日差し除けに使う「すだれ」のようなもので、ストローをつなぎ合わせたような形をしています
細かく刻んだのりを、この「すのこ」に流すと、すのこ側はストローのデコボコの跡が付きます
これがのりの裏側になります
このでこぼこを業界の方は「うらあし」(裏足)と言います
*下の写真の右側が裏側
「うらあし」がデコボコだと、のり同士のがさつきが大きくなるため、刻のりにした場合、かさが増します
かさが大きいと、ボリューム感が出やすい=お得感マシマシ、みたいな話もありますが、一方で6、7センチ角程度の小袋に充填する場合、小袋からはみ出てしまうことがあって嫌われます
「うらあし」の出かたは、のり質(葉質がやわらかい、かたい)に左右され、思ったようにコントロールするのは難しい問題です
加工する側としては、いろいろ悩ましい問題があります
のりの表裏は、食べる際に特に気にしなくてよい問題ですが、おにぎりに巻くときは、のりの表が「表」にしたほうが見栄えが良いので、のり屋さん的には少し気にしてもらえるとうれしいです
本日のまとめ
のりの裏側はデコボコしていて、うらあしと呼ばれているよ
おにぎりにのりを巻くときは、のりの表(つるっとした面)を表にするときれいに見えるよ